恋と、嘘と、憂鬱と。



「…最後に母さんと話してたのって、何の話?」

病院からの帰り道。私は充希くんと一緒に自宅へ向かって歩いていた。


私達の手にはビニール袋が握られている。
それは、途中で寄ったスーパーで手に入れた明日のお弁当の材料で。

…充希くんの好きなもの色々聞いたけど、とりあえず明日は簡単なオムライスとかにしようかなぁ…。

なんて、明日のお弁当のメニューについてあれこれ考えていた私。

そんな時、突然、充希くんが予想外の質問をしてくるものだから、私は目をパチパチと、しばたたかせた。


「…え?あぁ。実は、今度部活の歓迎会があってね…せっかくだから『フレーズ・デ・ボワ』でどうかなって思って和音さんにメッセージ送ってたんだ」


「…部活って、前話してた天文部の?」


「そう…!充希くん、よく覚えてたね」