充希くんがやれやれと、小さく肩を落とす。
「…そうだったんですね。でも、とりあえず無事でよかったです…」
「本当に2人には心配させちゃって申し訳ないわ。ただ、利き手だし、しばらくは安静にしておくのとリハビリも必要で…それでね…えっと…」
なぜか言いにくそうに口ごもる和音さんは、私をチラッと見て苦笑いを浮かべている。
…?
「…母さん、しばらく入院になるから」
そんな彼女を見兼ねて、先に声を発したのは充希くんだった。
「え、入院…?」
「まぁ、2週間くらいの話だけどね?とりあえず経過観察とリハビリを兼ねて…それで、その間なんだけど季里ちゃんのお弁当も作れないから…」
「そ、そんな!お弁当なんて自分でなんとかするから心配しないでください!というか、和音さんは自分の身体の心配してくださいね…!」



