恋と、嘘と、憂鬱と。



そして、私がバス停にたどり着いたのとほぼ同時に、先ほど調べた病院経由のバスがやってきた。


…ッ。ハァ…よかった、間に合った…。


そう安堵したのもの束の間、私は走って乱れた息を整えつつ、他の生徒や一般客に交じり、バスに乗り込む。


「…発車します、次は…」


車内アナウンスが流れ、走りだしたバスの中はかなり混み合っていた。

帰宅ラッシュの時間と重なったのだろう。車内は学生だけでなく、サラリーマンやOLらしき女性の姿も目に入る。


私は近くにあったつり革に掴まると、スマホを取り出し充希くんに、【今、バスに乗ったからすぐに病院に着くよ、もうちょっと待ってて!】と、メッセージを打ったのだった。