そんな焦りから、ついチラチラと正面玄関前の時計を気にしてしまう。
すると。
「…堀田!!お前は人が話しているのにチラチラ時計を見るとは…たるんどる!人が話している時はきちんと誠意を持って聞きなさい!スマホだけだと思って今回は多めに見ようかと思ったが…甘くしてるとつけあがるからな。今から生徒指導室に来なさい!」
と、言い放つ橋本先生に私は、ただただ呆然と立ち尽くすことしかできなかった。
確かに話半分に聞いていた私が悪いのだけれど…こちらにも急いでいる理由がある。
「あ、あの!先生…」
意を決して、先生に講義しようと口を開いたその時。
「…あれ?橋本先生?どうかしたんですか…そんなに声を荒らげて」
と、柔らかな口調で私と先生の間に入ってきた予想外の人物に私は驚いて息を呑んだ。



