恋と、嘘と、憂鬱と。


もう…!こんな時に!!

心の中では、そう思いつつ、先生に呼び止められて無視するわけにもいかなくて。

「…すみません」

と、口籠りながらも素直に謝罪をした。


「…まったく、1年生だからとたるんどるぞ!名門緑葉谷高校の生徒であるという自覚を持った行動をしなさい…!校則は厳守だ、クラスと名前は?」


腕組をし、クドクドと始まる説教に、通り過ぎていく他の生徒からも憐れみの視線を送られる。


「1年2組堀田季里です…以後気をつけます」


「…堀田…。あぁ、今年離島から来たという生徒か、田舎は自由だったかもしれんがな、ここではそう言うわけにはいかんぞ、それにな…」


…ど、どうしよう。これいつまで続くの?


全く終わりの見えない指導に思わずため息をつきそうになった。


それに、先ほど調べたバスの時間が刻一刻と迫ってきている。