恋と、嘘と、憂鬱と。


なんか、この雰囲気だと『フレーズ・デ・ボワ』で決まりみたいな流れになっちゃってるし早く言わないと…。


しかし、そう思えば思うほど、きっかけが掴めず、なかなか言葉も出てこない。


「このハンバーグとか美味しそう!ね、速水くん!」

「おぉ、確かに。俺ハンバーグ好きなんだよ」


なんて、2年生メンバーがSNSを見ながら、楽しそうに会話をしている様子を見て益々、私が言い出しづらくなっていた。


その時。


「あ!先輩たち、実はさっき部室に来る時に季里と話してたんですけど、まだオーナーさんと連絡つかないみたいで…」


真凛ちゃんが、はいっと手を挙げ、私を横目にそう言葉を発する。


…真凛ちゃん!!


おそらく、私が言い出せていないのを察知して声を上げてくれたのだろう。