恋と、嘘と、憂鬱と。


「離島か、行ったことないな。俺のばあちゃんも九州にいるから、長期休みで昔は時々行ってたけど、田舎ってご飯が美味しいからいいよな」

うんうんと、速水先輩が頷きながら呟くと。

「空気とか水も綺麗なところ多いよね…!」

すかさず霧谷先輩がそう口を挟み、私に微笑みかけてきた。

「…あ、はい。水とかは水道から直接飲めるくらい綺麗ですよ」


「へぇ〜!最近はそういうところも減ったよね。てか、さっき遥奈先輩がチャットに送ってくれたURLでカフェの情報見たけど、超雰囲気素敵〜!!」

美桜先輩も会話に加わり、その後しばらく私の出身地や『フレーズ・デ・ボワ』について皆が楽しそうに話している。


そんな中。


…どうしよう。まだ、先輩たちに和音さんと連絡ついてないこと言えてないんだけど…。


私はいつ、カフェオーナーの和音さんといまだに歓迎会の件で連絡が取れていないことを話題にあげようか1人迷っていた。