恋と、嘘と、憂鬱と。


真凛ちゃんにも心配かけるし、久瀬先輩に確かめるタイミングもつかめないし…どうしたらいいんだろう。

特に久瀬先輩には一度否定されているぶん、聞きづらい。


きちんと問い詰めるには“颯真くんだ”という確かな証拠を掴まないといけないと感じていた。


でも…学年が違う先輩を学校であんまり見かけたことないし、部活にもほとんどこないって言うし…。

確かめようにも接点がないのが現状だった。

せめて、同じクラスとかだったらな…。


と、再度ため息をついた時。


ガシッ。


突然、誰かに腕をつかまれ、私は反射的に振り返る。


「…ちょっと、遅いんだけど?僕のこといつまで待たせるわけ??メッセージも既読にならないし…」


そこには、気怠そうにリュックをからった、学ランを着た少年が立っていた。



…だ、誰…?