「ゆぅきがこんこん。あーられがこんこん…ねぇ何で2つを一緒にしたのかな。似てるから?」
「知らねぇよ」
相変わらずどうでも良いことばかり気になる俺の彼女。
「あ! 雪で思い出したんだけど,昔私のほっぺに雪つけてからかったでしょ! 仕返しするから目瞑って!」
いつの話だよ,下手したら小一くらいだろそれ。
まぁそれくらいで気がすむなら,と従う俺。
そっと頬に手が触れる。

-ちゅっ
「へへっ冷たいかと思ってビックリした?」
キラキラした顔で言う彼女。
そして,今度はサクサクと歩く感覚を楽しみだす。
子供かよ…
「つーか待て,勝手に話し終わらせんな」
-ガバッ
「ふぇえ!?」
「仕返しの仕返し」
「バカっ,そもそもほんとは私そんなことされたことないから仕返しじゃない!」
なにそれ。
素直じゃない。
「俺,お前のそうゆうとこ好きだよ」
彼女はまた子供みたいに頬を膨らませて照れる。
…ほんとだよ?