…なんか思ってたのと違う。 思い描いていた屋上とは全然違くて、勝手にガッカリ。 「この裏はどうなってるんだろう?」 四角い正方形のような形をした塔屋は、多分日陰になっているはず。 日差しが照ってきたこの時間帯は、日陰にいるのが得策だろう。 そう思って、誰もいないはずの裏側へと向かったとき。 目を閉じて壁にもたれかかっている、1人の男子生徒を見つけた。 「わあっ!?だ、誰…?!」 誰もいないと思い込んでいたから、人がいることにびっくりして大声を上げる。