「…廿楽くんが、学校に来ない……」



廿楽くんと明楽先輩と遊園地に言った次の日。



それは、一学期最後の登校日でもあった。



1時間くらい寝た廿楽くんに謝られてから、もう少しだけ園内を見て回ろうということになり…。



閉園間際まで思う存分楽しんだ後、廿楽くんと二人で帰った。



それでも、廿楽くんはいつも通りで特に変わった様子はなかったんだけど…。



「珍しいね。最近ちゃんと来てたのに」



「私、何かしちゃったのかなぁ…っ?」



「知らん」



「うー…若菜は冷たいし廿楽くんは来ないし…もうやだー!!」



廿楽くんが休んで話す機会を失い、今最高に落ち込んでいます。



これから集会があって、もう少ししたら体育館に向かわないといけない。



でも、校長先生の話を聞く気分には到底なれそうにないよ…。



「しょうがないでしょ!気になってるんなら連絡してみればいいじゃん」