「不満がたっぷりでしょう?」 店員さんが声をかけてくる。 「はい。……ハニートーストってないの?」 「無いです。」 「ハニーティーっていうのに?」 「はい。」 さっき見たメニュー表には売り切れとしか書いてなかった。 「お店の始まりは一つのハニートーストでした。でも、今はもう無いんです。」