たぶん、そんなに背丈の変わらない子がベンチに座っている。 自転車を押したまま、中に入り、ゆっくりと近づいた。 風で揺れる、白髪。 グレーの瞳。 外国人? 「あ、あの」 「……なに」 日本語、通じるみたい。 「そこで、なにしてるの?」 色白で手足が細く儚げな 美少女、に見えた。 「きみこそ」 声を聞くまでは。 とてもキレイな顔。 真っ白な服を身にまとっている。