小日向はひなことあんなことがあってから、何となく気まずい気持ちでいた。

いくら、気が動転していたからといって、普段なら絶対あんなことはしないのにと深く後悔した。

今日も飲みに誘われたが、それが尾を引いて、会いたい気持ちはやまやまだが、何となく一歩前に進むことができなかった。

目の前に、宇賀山とこころがいた。なぜこうなったか分からないが残業が終わると二人がベロベロで電話を掛けてきて、結果こうなった。

きっと宇賀山の仕業だと思うが、自分は疲れてもう眠たいのに全く迷惑なことだと思った。

二人は「ほら飲め飲め」とゾンビのように酒を強要してきた。しょうがなく二人から勧められた酒をガバガバ飲むと、すぐに酔いが回り、意識が遠くなった。

さらに疲れているので、ウトウトと、時折、机の前でこくりこくりとしていた。

それを見たこころはこれはチャンスだと思い、その寝ようとしている小日向にキスをしようとした。

すると横から冷静になった、宇賀山が「起床、起床」と大声を出した。

それのせいで小日向は何事かと目を覚まし、「隣に迷惑だろ」と宇賀山を怒った。

宇賀山は「俺は救世主だけどな」と訳が分からないことを言っていた。

こころはウザ山のせいで、小日向さんが起きてしまったので即座に顔を離した。

そしてウザ山の方を見ると、ウザ山が口パクで「それはズルだぞ」と笑いながらこころを煽っていたのだった。

小日向は眠くなり、「お前らもう帰れよ〜」と弱音を吐いたが、その会は朝まで続いたのだった。