大学に行くと、佳音と和真が二人で盛り上がっていた。

なになにと二人の視線の先を覗くと、そこには昨日自分が投稿した、小日向さんのストーリーだった。「これはかなりのイケメンだなぁ」と和真が言うと、「騙されてますねぇ」と佳音は分かったような口をきいていた。

「先輩、この人に遊ばれてますよきっと」と佳音が言うので、「そんなわけ」とひなこは返した。ナンパもめったにされない自分がイケメンにまず、遊ばれる訳がないし、万が一遊ばれたとしても、それはそれでいいじゃないかと思った。

せっかくイケメンが自分にLINEを聞いてくれたんだから、こんなチャンス二度とないと、機会を逃さない決意をひなこはしたのだった。