{俺、永次コーヒー店長、
    お疲れ様です〜コーヒー豆出来上がったんでバイトくんに届けさせるからね?

よろしくアイムズコーヒー店長!ななみ殿!}


『ああ、はい〜お世話様でございます〜
    この度は ありがとうございます〜』
        

と私は永次店長からの幸せの贈り物のお知らせから受話器を置いた。

永次コーヒーから定期でコーヒー豆を仕入れてくれる日が今日だったのだ。
その調子では
向こうも忙しいみたいだ。

いつの日かは忘れてしまったが
永次コーヒーはアイムズコーヒーの姉妹店となって久しく、メニューも雰囲気もほとんど同じで、
水出しコーヒーなんかは彼に手ほどきを受け、
今ではアイムズコーヒーの看板メニューと
なっているから時代の流れは不思議なものだ。




というより
やっぱり今日は忙しくなる気が、した。

私の予感は当たるんだ。


『鏡子ちゃん!
ちょっとトイレに行っておめかししてくる!

マスクも外れるようになったしリップでも
塗ってくるね』


〔笑、ななみさん♡マークついてますよ
        素直なんだからね?
     行ってらっしゃい〕