夜が明けたら君に幸せを。

「あの二人めっちゃイケメンじゃない!?追加でまた注文しちゃおっかなあ…」


「おにーさん達、こっちも来てくださぁーい!」


「連絡先聞いちゃう?あーでも彼女とかいるのかなあ…」



どうやら汐江くんと櫻井くんに釣られてこんなに人が集まっているみたいだった。



「あ、花音に明日香ちゃん。来てくれたんだ」


「…すごい人だね。しかもみんなあんたたち二人目当てっぽいし。よかったじゃん、モテモテで」



…なんだか、花音の言葉に棘があるような…。



「ごめんね、俺も朝陽も今はまだちょっと手が離せなくて…。あ、でももう少しすれば…」


「いいよもう。明日香と二人でも十分楽しいし、接客頑張ってね。朝陽にもそう言っといて。じゃあ」


「え?あ、かの…」



呼び止めてきた櫻井くんを無視して花音が出ていってしまい、慌ててその後を追いかける。



「花音、待ってよ!」



砂浜を早足で歩いていた花音が、ぴたりと立ち止まった。