「…うん。ごめんね、気づいてあげられなくて」
玲音はいつも私を気にかけてくれて、どんなに小さな異変でも見逃さず寄り添ってくれていたのに、私は何も気づいていなかった。
元の世界の玲音は毎日どんな思いで過ごしていたんだろう。
どうして私はそんな玲音の元に行ってあげられなかったんだろう。
「明日香に話したおかげで、随分楽になったよ。ありがとな」
「そんなことないよ。…でも玲音が救われるなら、これからはもっと私のことも頼って。玲音にはいつもお世話になってるから、ちゃんと返したい」
この世界ではもう、同じ失敗を繰り返したくない。
玲音を救ってあげたい。
玲音は「ありがとう」と優しく笑った。
この笑顔を、なくさないためにも。
*
「もうあっという間に夏休みが来るねー。ねえ、明日香!いっぱい遊びに行こう!」
「うん、そうだね。海とかも行きたいな。玲音とも小さい頃はよく行ってたよね?」
「ん?ああ、そうだな」
心配していたけど、この世界の玲音はちゃんと毎日学校に来ていた。
なんとなく一緒に行くことも定着してきて、毎日家を出ると必ず玲音が待ってくれている。
玲音はいつも私を気にかけてくれて、どんなに小さな異変でも見逃さず寄り添ってくれていたのに、私は何も気づいていなかった。
元の世界の玲音は毎日どんな思いで過ごしていたんだろう。
どうして私はそんな玲音の元に行ってあげられなかったんだろう。
「明日香に話したおかげで、随分楽になったよ。ありがとな」
「そんなことないよ。…でも玲音が救われるなら、これからはもっと私のことも頼って。玲音にはいつもお世話になってるから、ちゃんと返したい」
この世界ではもう、同じ失敗を繰り返したくない。
玲音を救ってあげたい。
玲音は「ありがとう」と優しく笑った。
この笑顔を、なくさないためにも。
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「もうあっという間に夏休みが来るねー。ねえ、明日香!いっぱい遊びに行こう!」
「うん、そうだね。海とかも行きたいな。玲音とも小さい頃はよく行ってたよね?」
「ん?ああ、そうだな」
心配していたけど、この世界の玲音はちゃんと毎日学校に来ていた。
なんとなく一緒に行くことも定着してきて、毎日家を出ると必ず玲音が待ってくれている。

