一緒に幸せになりたいと、エルモは精一杯の告白をしたのだけど、グルは何も言ってこない。

(もしかして、ふくれたから怒ってしまったの?)

 不安でマーガレットから顔を上げると、出会ってからまだ一度も見たことのない、ゆるゆるな表情をグルは浮かべていた。

(嘘……いつもはキリッと凛々しい表情が緩んでいる。こんなに嬉しそうな顔をされちゃうと、私まで緩んじゃうよ)

 向かい合って"二ヘヘッ"と照れ合う二人と、それを見て二人はホッとして呆れた声をあげる。

「な~んだ、心配したのに。二人は仲良いのね、安心したよ~」
「そうだな。グルのあんな表情は初めて見た……嬉しそうだ」 

 グルを優しく見つめて、グレは笑った。

「えへへっ、二人で幸せにか……俺もエルモと二人でいっしょに幸せになりたい」

「ええ、なりましょう、グルさん。もちろん、グレちゃんとチタちゃんも一緒にね!」

「オレもか!」
「わたちも!」

「いいな、みんなで幸せになろう!」