みんなが寝静まった夜。 「……うっ、ふっ、く、」 「んっ……どうした? エルモ?」 隣のベッドで、うなり声をあげるエルモの声で目が覚めた。 「すごい汗だ……イヤな夢を見ているのか?」 ベッドをぬけ出し彼女のひたいの汗を拭うと。 目を覚ましたのか俺の名前を呼び、いまにも泣きそうな顔で俺に手を伸ばした、その彼女の手をとり胸に抱きしめて眠った。 ――これ以上は、いやな夢を見させないと。