夕飯が終わり、コーヒーを入れてくれたグルと、向かい側に食卓に座り、グルはエルモの固い表情を見て眉をひそめた。

「エルモ、言いたくなかったら、今はいい。いつか教えてくれればいいよ」
 
 ――私は違うと首を振る。

「グルさん、違うの。どこから離せばいいか考えていただけ。グルさんにはちゃんと聞いて欲しい」

 グルを見つめると、うんと頷いた。

「わかった、ゆっくりでいいから、話して」