「ねぇ、どう思った?あの子」 楓太がクッションを抱き込んで、ふてくされた様子で質問してくる。 「どうって?」 「だからぁ、あの子と一緒に住むのって、ちょっとしんどそうじゃない?」 「そうか?大人しくていい子じゃないか。少なくとも媚を売ってくるような子よりは」 武は冷静に楓太の質問に答える。 「それは…。いや、むしろ媚を売ってくる子の方が扱いやすいんだけどっ」 「お前なぁ」