「夏くぅんっ。今夜飲み会あるけど、よかったらどぉ?」 大学の講義が終わった途端、声を掛けられた。 よく俺の隣に座ったり、同じ講義を受けている子だ。 「悪い。俺は不参加で」 「えぇ~。いっつもそれぇ。たまには参加してよぉ」 キッパリ断っても、彼女はめげずに尚も誘って来る。 だが、父さんの仕事の手伝いをするようになって、飲み会に参加する余裕はなくなった。 「いや、悪いけど、もう行かないと。みんなで楽しんで」