お前がいないとダメなんだ



「…言っただろ。俺はお前がいないとダメなんだって」


「…うん。昔からずっと一緒にいるんだもん。今さらどっか行ったりしないよ」


 と言って、私も彼の背中へ腕を回した。


 私よりも大きくなった背中。


 だけど、昔の小さかった頃の彼と、今の彼が重なった。


 少しの間お互いを抱きしめあった後、私たちはゆっくりと離れた。


 すると彼は私の顔を覗き込んで、


「…もう離さねぇからな」


 と、イジワルな顔で言った。


 そして、その顔を見て、不覚にもきゅんとしてしまった私がいた。


 2人で広い空を見上げる。


「「…あっ!!」」


 その瞬間、ひとすじの光が漆黒の空を切り裂いた。


 …これからも、彼と一緒にいられますように。


 私はそう願った。