お前がいないとダメなんだ



「なんで勝手に別々に逃げようとしてんだよ」


 別にそう言うわけじゃ。


 私だったらどこに行くか考えてただけだし。


「…ていうか、お前、俺がいなくて大丈夫なのか?」


 彼のその言葉に、私はビクッと肩を震わせた。


「…ムリ」


「だろ?だったら2人で無人島行くしかねぇよな」


 あーあ、なんかいっつも向こうのペースだな。


 私は悔しくなって、


「…でも、大丈夫だよ。私は無人島には行かない」


 と言った。