お前がいないとダメなんだ



「…は?何急に。変なの」


「変なことっていったじゃん」


 自分でも、なに突拍子もないこと聞いてんだって思ってる。


 でも、なぜか聞きたくなったんだ。


「…それって、この世界に俺とお前だけが人間として存在してるってこと?」


「うん。お母さんも、お父さんも、友達もみんなゾンビなの」


 言葉にすると、とても不謹慎な感じがする。


「でも、どうするって、どうしようもなくないか?」


「えっ、どこかに逃げるとかしないの?」


「逃げる、かぁ…。俺だったら無人島に行くかな」