僕の言葉に、君は首を振る。

『違うよ、違うの。だからどうか、  私から離れていかないで?』


君は一筋の涙を流して僕に訴える。

『ずっと、会いたかったの。会いたくてたまらなかったの』

君の言葉に僕は何も言えない。

すると君は、涙をノートに落としながら言葉を記していく。


『流歌は 私のことが  嫌い?
私になんてもう、会いたくなかった?』