私がノートに書いたのは、

『今まで黙ってて、ごめんね。私は  声が出せないの』


あなたは眉根を寄せて、私を見つめる。

そんなあなたに、自嘲の笑みを浮かべて。

『いじめられて、声が出なくなったの』


あなたは、全然知らなかっただろうな。

あの頃、私たちが会話することは無くなっていたから。