私の腕を掴んで、ボロボロと泣いている。


あなたは、そんな自分自身に戸惑っているようだった。

あなたは、私の知っていた頃のあなたではなかった。


ーーそれでも、私があなたを好きなことは変わらない。

耳が聞こえなくたって、あなたであることには変わりないのだから。

それだけは、どんなことがあっても変えられない。


あなたの涙が止まって、今度は私の番。