声をかけようとした。

君の名前を呼ぼうとした。


でも、耳が聞こえない僕にはできない。


やっと会えたのに、君から顔を逸らすしかなかった。


本当なら、会いたかったって言って抱きしめたいのに。

いっぱい君の声を聴きたいのに。