ただ呆然としていれば、組長とシュウさんもやってきて。

「なんだ喜んでねぇのか?」

「違っ……意外で、びっくりして」

だって私……ヤクザとはいえ白銀組のことも嫌ってたんだし。

なのに、ここまで……?

「俺ら白銀組の新しい仲間だから、みんなで歓迎するに決まっているだろう」

「っ……」

ああ、違う。

本当に私の嫌いなヤクザとは違うんだ。

「俺ら叶恋ちゃんに好いてもらえるように頑張るからな!」

「そうだ!ついでに叶恋ちゃんの嫌いなヤクザも俺らが潰してやんよー!」

「あ!ケーキもあるぞ!!」

なんて、みんな揃ってそう言ってきて。

「ははっ……みんな、ありがとう」

「え、叶恋ちゃん笑顔可愛い。……キスしていい?」