そのまま虎についていき、大きな扉の前に着いた。

「あけなよ、叶恋」

虎に言われて重い扉を開けた。

その瞬間。

──パァンッ!

「きゃ!」

「「「「

  花園叶恋ちゃん!白銀組へようこそ!!!
                    」」」」

パッと明かりがついて、クラッカーが飛んできた。

そこには、たくさんのスーツを着た男たちがいて。

「……へ?」

「なんて顔してんだよ叶恋ちゃん!俺らこれ準備するために時間遅らせてもらったんだぞ!」

葉山さんがそう言って頷くみんな。

お部屋は壁一面にヤクザらしくない飾り付けがされていて。

こんなに誰かにお祝いされたり、歓迎されたのはいつぶりだろう。