お隣のヤクザに要注意Ⅰ

怖いよ。

だって……いざヤクザに入るってなると、やっぱり足が動かない。

怖気付いじゃうに決まってんじゃん……。

「俺は叶恋の心の準備ができるまで待つ」

……でも、もう決めたから。

12年前のあの日から、私はヤクザと敵であれ味方であれどちらにせよ関わってく運命なんだ。

そんな運命なんだとしたら……。

「12年前のことちゃんとわかりたいって……あの日何があったのか知りたいって、そのために白銀組に入るって決めたもん」

私は、与えられた運命を全うする。

「……やっぱ最高、お前」

「え?なんか言った?」

「いや?さ、行こうか。……花園叶恋ちゃん」

虎なりに、改まって言ってくれたのかもしれない。

足を一歩踏み出せばもう止まることはなくて。