また車を走らせた虎。

運転してる横顔を見れば、少し不機嫌そうで。

「私のことも遊びでしょ?」

「……さぁーどうだろうね。叶恋ちゃん次第」

なによその間。

それから特に会話するわけでもなく、しばらくして開けた所に出た。

そこにはさらに大きい建物があった。

車から降りて見れば、さらに迫力あって。

「大きい……お城みたい」

「ほら、行くよー叶恋ちゃん」

「わっ」

虎に手を引かれて建物に入った。

玄関広……!

シャンデリアじゃん。

「虎……靴たくさんあるのに静か」

「なに怖いの?」