バサッとたくさんの写真が散らばった。

それは、私があいつと一緒にいる写真で。

嘘……。

「白銀組にはもうお嬢ちゃんが攫われたことくらい伝わってるだろ」

「……あいつらは来ないよ」

「は?」

来るわけないじゃんか。

私はあいつらにとって、なんの関係もないもん。

「私は白銀組に大切にされるほどの関係を持ってないから。来るわけないじゃん、白銀組の女でもないただの一般人を助けになんか」

「っ……ふざけんなよお前。じゃあ俺は何のためにお前みたいな女を……っ」

カチャッと銃を向けてきた男。

ほらね、ヤクザなんてみんなこうだよ。

意味もなく人を巻き込んで。

意味もなく人を殺めて。

──バンッ!