❆叶恋side❆

「ん……」

目を覚ませば、事務所みたいな所にいた。

なにかの建物……?

──ズキッ。

「いっ……」

頭を確認しようとしても、椅子に縛り付けられてて動けない。

「お目覚めかな?お嬢ちゃん」

「っ誰……」

部屋に入ってきた紫スーツの男。

気持ち悪い笑みを浮かべて私を見下ろす。

「俺は蝶羽組の組長。君には悪いけど……白銀組の虎をおびき出す道具になってもらうよ」

「は……?なんで私?」

あいつは私と関係ないじゃん。

「ハッハッハ!あーおかしい。虎とこんなに絡んでおいてよく言うよ」