お隣のヤクザに要注意Ⅰ

「ここは大広間。ここに俺とか組長が来た時は集まるのが暗黙のルール」

「ほら、来たぞ」

シュウさんがそう言えば、みんな白銀組の人達ぞろぞろと大広間に集まってきた。

「お前ら、急に集めて悪ぃな」

組長がみんなにそう言っている間、今もなお私を抱き上げてるこいつを見上げた。

すると私の視線に気づいたのか目が合って。

「重くないの?降りるよ」

「逃がすわけねーだろ」

「そのうち手プルプルしてくるよ」

「俺をナメんなよ」

「お前ら、仲良しなのはわかったからやめろ」

組長の隣に移動した。

絶対重いのに。

「いいかお前たち。この子はdeathに雇われてる殺し屋だ」

……death?