お隣のヤクザに要注意Ⅰ

「黙って。あんたのことも撃つよ」

「……撃つなら俺から撃てよ、叶恋」

私の銃を自分に向けたこいつ。

っ……なんなの、バカなの?

「お前に銃は似合わねぇよ」

「似合うも似合わないもあるか!なんで人って簡単に死ぬの……?12年前のあの日、ヤクザが私からすべてを奪ったんだよ!」

溢れ出る涙は止まることを知らなくて。

悔しい……なんで、なんでヤクザの前で。

「ヤクザの言うことなんか、信じれるわけないのにどう信じれって言うのよ……っ。そんな私に、ヤクザになれ?冗談じゃなっ……んっ」

唇を塞がれて、銃を持ったこいつ。

なんですぐキスしてくんの。

こんな、こんな反吐が出そうなキス……っ。

「ちょ、虎っ……」

「葉山、好きにさせろ」