お隣のヤクザに要注意Ⅰ

静流さんにまで迷惑かけたくない。

『今日の報告はまたの機会にするよ。ご苦労』

「あっ……」

切られちゃった……。

「じゃあ私、もう帰るので」

「そんなふらふらな身体でどこ行くんだよ……」

やめて……ヤクザのくせに、私に構わないで。

「花園叶恋、お前……白銀組に入るか?」

……は?

「え、組長!?何考えてんすか!」

「そうです組長、いくら殺し屋だからって……」

私がヤクザに……?

この人、なに言ってんの。

そうだよ……この人が私の両親を殺した人かもしれないじゃん。

私なに呑気にこんな所に……。

「12年前、君の両親を殺したのは白銀組じゃない」