お隣のヤクザに要注意Ⅰ

──バンッ!

目の前に飛び散った血。

あぁ……気持ち悪い。

「後の処置はお願いします」

「仕事が早いんだな殺し屋は」

「仕事なので」

鞄の中に銃たちをしまう。

これも何十回もやってきたんだ。

「では、私はこれで」

「ちょっと待った!え、これで終わり!?」

「虎、お前……」

なんで……私の手を触れるの?

「私の手汚いよ」

「それ言ったら俺も汚いだろ。殴ったり殺したりしてんだから」

「ついでにあんたは女遊びもしてるんでしょ」

ぶんっと手を振り払った。