お隣のヤクザに要注意Ⅰ

「男なら、そこの部屋にいる」

スーツをビシッと着こなした男が隣の部屋を開けた。

そこには、縛り付けられて怯えてる男がいて。

「た、助けてくれ!詐欺なんてするつもりじゃなかったんだ!」

男の前に淡々と武器を並べる。

これも仕事。

これも仕事。

「銃、刀、薬。どれでこの世を終わらせますか?」

「終わらせたくないっ……!助けてくれ!」

必死に懇願する。

死にたくないからって。

私のお母さんとお父さんだって……そうだったよ。

「首吊りもありますが……どれにしますか?」

「なぁ、あんたまだ若いだろ……?おじさんを助けてくれよ!!」

……うるさい。

私は銃を持って、引き金を引いた。