この人は私を拾ってくれた男。

静流さんっていうんだ。

たぶん、見た目的に今は41歳くらい。

「それで、今回の依頼は何ですか?」

「あぁ、こいつを殺してほしくてな」

写真とその人のプロフィールを渡された。

ただのサラリーマン……?

「そいつは白銀組に喧嘩を売り、詐欺をふっかけようとしたらしい」

「白銀組……」

たしか、あいつの……。

「なんだ?白銀組を知ってるのか?」

「あ、はい……えっと、白銀組の虎?名前そんな感じだったんですけど隣に住んでて」

私がそう言えば、ピクっと静流さんの眉が動いた。

……気がした。

「隣?そうか……あの虎がか」

「知ってるんですか?」