❆叶恋side❆

眩しい……。

「ん……っは?」

な、なんでこいつが私のベッドにいんの!?

しかもなんか抱きしめられてるし。

「んん……あ、叶恋ちゃんはよー……っいて!」

「なんであんたがここにいんのよ!」

軽く頭を叩けば、起き上がったこいつ。

──ブブッ。

スマホの通知が鳴った。

「あ……」

【叶恋、依頼が入った。至急いつもの場所に】

いつもの場所……それは、私のもうひとつの仕事。

私は12年前、ある男に拾われた。

そして、私の両親を殺したヤクザに復讐をしないかと持ちかけてきたんだ。

その時からヤクザが憎かった私は簡単に殺し屋になった。