❆羅虎side❆

そしてついにその日はやってきた。

「保険証と小型カメラ付きのピアス、録音機付きネックレス、虎は特注マスクも持った。組長、あとなんかありますかね」

俺も煌星もピアス空いててよかったー。

白銀組の大広間に集まったみんなと組長たちとユイ。

もちろん叶恋ちゃんもいて。

今日、俺と煌星は神楽組に潜入する。

「いや、もう大丈夫だ。いいかお前ら、緊急事態が起きたらすかさず録音機に助けを求めろ」

「「了解です」」

「俺からはそれだけだ。……無事に帰ってこい」

いよいよか……。

「煌星、絶対無事に帰ってきてね?」

「うん。任せてユイ」

きゅっと口を閉じてる叶恋に近寄った。

不安で今にも泣き出しそうな瞳。