「んー」

「長くて3ヶ月、会えないわけじゃん」

「ん」

見晴らしのいい所に止まった車。

それをいいことに、そっと羅虎の袖を掴んでみた。

「叶恋……?」

「無事っ……無事に、帰ってくる?帰ってきたら、ずっと……ずっとそばにいてくれる?」

わかってる、困らせるよね。

しつこいよね。

でもね、何度も確認したいし言葉がほしい。

「毎日じゃなくてもいいからっ、一緒に寝たり。何気ない時間もふたりでだべったりっ……ご飯を作って帰りを待ったり、羅虎の美味しいご飯食べたり、当たり前のこと……っできる?」

「っできるに決まってんだろ……!」

ぎゅうっと抱きしめられた。

「無事に帰ってくる。毎日一緒に寝よう。1日に何回もハグしよう。食べたい物なんでも作るよ。俺が帰ってきたらおかえりって言って。たくさん一緒にいよう。大丈夫だから」