とりあえず今は羅虎の帰りを待とう。

羅虎との時間を、大切にしたい。

「安心しろ花園。羅虎がいない間は俺とシュウと組の奴らとユイが守る」

「組長……ありがとう」

「よし、じゃあ俺らも帰るか叶恋」

「うん。シュウさん、組長またあした」

「おー」

ふたりにそう言って、羅虎と白銀組を出た。

羅虎の運転する車に乗って、シートベルトをつけた。

「んーちょっとドライブするかぁ」

「え」

「俺見晴らしいい場所知ってんだよね」

羅虎はそう言うと車を走らせた。

辺りは薄暗くなってきたし、ドライブにはちょうどいいのかな?

「……叶恋ちゃん」

「ん?」