組長……。

「わかりました」

私にできることは少ないと思う。

だからこそ、全力をそそげたい。

「潜入開始は虎の特注マスクが出来上がったらにしよう」

「それまでお前ら愛育んどけ。解散」

ホワイトボードに書かれた、当時の事件の関係性に目を向けた。

神蘭組……。

どういう組なんだろ。

すべてが繋がってる。

まるで、こうなるのが運命だったというように。

お母さんとお父さんを殺したヤクザに復讐するために殺し屋になった。

けど、私はそいつを殺すとこができるのかな。

テーブルの上の書類を手に取り見れば、神楽組のメンツが揃ってて。

要するに、羅虎のお父さんは神楽組の人間。

生きて羅虎に再会したら、息子は敵組の幹部にいるってことだよね。