「まず葉山と虎。葉山はいいとして虎は特注して作るマスクを被って別人になってもらい、神楽組に潜入してもらう」

特注マスク……?

あれかな、よく映画とかで見られるやつかな?

まったく違う顔のマスク被るやつ。

「神楽組の敷地内の構図やほんの些細なことでも逐一報告すること。わかったな」

「はい」

「はい」

「よし、ユイは殺し屋の仕事をしながら組の奴らと体力鍛え、当日に備えるぞ」

「わかりました」

パチッとシュウさんと目が合った。

私は……なにができるんだろ。

殺し屋としての腕はもちろんあるけど、神楽組に潜入するわけじゃないし……。

「組長、叶恋はどうする」

「事件に関わってる鍵となる人間だ。神楽組がいつどこで狙うかわからない。鍛えさせつつ、俺とシュウと一緒に過去のこと徹底的に調べるぞ。何か掴めるかもしれないからな」