「煌星が虎のこと守りたいのと同じ!私は初めてカノと会ってから、ずっと守ってきた。カノのこと苦しめる奴らを徹底的に潰す」

っ……ユイ。

「女のお前にできんの?」

「ちょ、羅虎。そんな言い方は……」

繋ぐ手に力を込められて口を止めた。

あまりにも羅虎の瞳が、ユイと同じくらい強いから。

ユイも羅虎も、どっちも本気だ。

「殺し屋が殺すような相手とは違ぇぞ。下手に傷ついても煌星も叶恋も苦しむ」

「殺し屋の腕は誰にも負けない。私、覚悟を決めて今言ってる」

「おいふたりともよせ。ユイ、そこまで言うなら許可しよう」

組長……。

「……それじゃあ、今から話し合い始めるぞ」

書いていたペンに蓋をして、ネクタイをキュッと締めたシュウさん。