お隣のヤクザに要注意Ⅰ

そんな……何も、できないなんて。

このまま、過去にするしかないの?

何も、できないままで。

お母さんとお父さん、羅虎のお父さんのことも。

「……俺に行かせてください」

「……羅虎?」

「よせよ虎!!お前は虎って名が知れてる!勘の良い神楽組はすぐ気づくって!」

「それでも!!」

声を荒らげた羅虎。

その目は揺るぎそうになくて。

「俺は……親父に会いてぇんだ。叶恋の分まで徹底的に調べたいんだ」

「やめて羅虎!羅虎の命の方が大切だよっ……そんな危ない所、行かないで……っ」

「ごめん叶恋。今回は……折れてやれない」

っ……そん、な。

私は……また大切な人を守れないの?